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溢れるMGS愛:PHILOS-ANTHROPOS

MGS語りや小説、考察?落書きと、愛しかない一風変わったMGS日記(不定期)

 
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Category: 短編小説【もくじ】 >  永遠のかくれんぼ(ネタ)  

永遠のかくれんぼ:これを考えて、小説始めました!っていう記念のネタ話。


初めてのおめかし、初めてのパーティー。
でも大好きなお父さんがいないよ。


てっきり一緒に結婚式行くもんだと思ってたのに、当日はスネークさん別行動で、ガッカリしたろうね、サニー。

あなたの知らないところで、お父さんたちは、今生の別れを済ませてきたんですよ。
ハル兄さんはね、多分スネーク父さんの事が気がかりで気がかりで、

「でも大丈夫。いつだって僕は大丈夫だったじゃないか。だから大丈夫」

って自分に言い聞かせて出てきたんだと思うよ。

前の晩とか、前の前の晩とか、そのまた前の晩とかね、サニーの知らないところで、2人は話し合ってきました。おそらくね。


スネークさんの気がかりは、サニーの事と、オタコンの事。
でも大丈夫だろう、年くってからは俺も年中寝てたし、サニーも家事を覚えたし、オタコンもサニーがいればちゃんと食うはずだ。
俺がいなくなっても大丈夫だ。

何か問題が起きてもオタコンが何とかするはずだし、肉体労働が必要なら雷電に連絡だって取れる。
だから大丈夫。

「サニーのことは頼んだぞ」
「サニーのことは任せてくれ。…でもちょっと早すぎないかい?せめてもう少し様子を見てから」
「様子を見てどうなるんだ?何か変化が表れた時には、お前もサニーも死んでるって事になりかねない」
「……」
「それとも、真空パックできるシェルターにでも、俺を隔離するか?そこまでして生かしておいてどうする、こんな老いぼれ1人」

なんかスネークさんは、何とか未練を断ち切ろうと投げやりなこと言いそうです。
しかもやっぱり科学音痴っぽい事をね、言いそうで(笑)そんなとこが愛しい人だ。

4の半ばにはもう既に投げやりな感じだったね。
あの時から準備してたんだろう。心の準備。

そういう時オタコンは黙ってたけど、いざ本当に別れとなったら言いたいこと言うよ。
だって二度と会えなくなるんだし。
しかも自然の成り行きじゃない、理不尽に相棒の命を奪われるのであって。
それも本人に。

「言っておくけどスネーク、やってもいいんだったら!そこまでやって君を生かしておいたっていいんだからね!僕は!」
「おいオタコン…サニーが起きる」
「…君を不幸にしたくないからやらないだけだ。本当にそれだけ。どんな手を使ってもよけりゃ、君1人くらい」
「……すまん」
「仕方がないさ。実際にそこまでして生きなきゃならないのは君なんだ。死ななきゃならないのも…。決めるのは君で、僕じゃない。分かってる。わかってるけど」

「だがな、これが一番いい方法なんだ。そうだろう?」
「そうだって言ってほしいのかい?僕に?…冗談だろ?時間がないから仕方なく妥協案で、一番大事な事を決めようとしてるようにしか思えない。最も安直な方法でね!こんなの、楽な方法に逃げてるだけだ…こんなの」
「お前はよくやってくれたよ」
「……時間がなさすぎる」
「オタコン、聞け。いいか、お前は最高によくやってくれた。でももういい。無理するな」
「無理じゃない!君が僕に無理させようとしてるんじゃないか。諦めようとさせてね!」
「そうか、そりゃ…、酷いな。酷いやつだな俺は…」

この話をするたび、オタコンは不機嫌で泣きそうになるだろうし、スネークさんはすごく消耗していきそう。

毎晩生きるべきか死ぬべきか、そしていつ決行するのか、堂々巡りの話し合いになっちゃう。結局。
本当はスネークさんがいなくなった後の話をしなきゃならないって分かってるのに。

「俺は…」

本当は、本当は、本当は、いつもそればっかりが頭の中にある。

本当は


「本当は死にたくない」

「……スネーク?」
「不幸になったってかまいやしない。サニーやお前といられるんなら…どんな形だっていい。いっそこのまま生きて、お前もサニーも周りの人間もみんな殺して、それから死んだっていい」
「それ、本気かい?」

「ああ、本気だ。そうしたいんだ。…でもいいか、今聞いたことは忘れろ。俺は死ぬ。そうしなきゃならんから死ぬ」

「生きたいのに…?」
「メリルの結婚式には出られない。お前が謝っておいてくれ」
「また、彼女の前からも消えちゃうのか」

「あいつならきっと許してくれるさ。前の時もそうだったしな。それに今はジョニーもいる。またひょっこり現れるくらいに思うだろう」
「ひょっこりって」
「大佐に聞いてみろ、俺はいつでもそうなんだ。いつの間にかいなくて、かくれんぼの名人だからな」

「かくれんぼ、そんなに好きじゃないくせに…」
「それは、名人すぎて誰にも発見されないからな。今回は居場所が分かってるやつが1人だけいる。待ちぼうけの心配もないだろう。いつか見つけに来る確信があるなら、…それは待てる」

「……そうか、わかったよ」
「わかってくれたか」
「ああ。探しに行くまで、すごく時間がかかりそうだけど、それでもよければ」

「待ってるぞ?相棒」
「いいとも。必ず探し出すよ、きみを」


本当に言いたいこと全部言ったら、納得いかなくても受け入れることはできるんじゃないかと思います。
覚悟が決められる。

本当は、本当は、心の中の声は消えなくても。

オタコンは、自分がごねれば、その分スネークさんが逝くのを延ばせるってわかってると思います。
このまま言い合って、いつまでも自殺できないままでもいいんじゃないだろうか、その間に何とか手が打てないだろうか。

でもスネークさんが決めた以上、受け入れるしかない。
仕方ない、相棒だからね。


結婚式は晴れてよかった。気持ちのいい空、みんなが楽しそう。
お嫁さんはきれいで、お婿さんはかっこいい人。でもちょっと頼りない感じ。でもすごくうれしそう。

サニーは、こんなにたくさんの人と会ったのは、物心ついてから初めてじゃないかな。
いつも画面ごしのメイリンとも会えたし、きっとワンピースも誉めてもらえたよ。
うれしいね!

途中から来た黒いお兄さんの車から花びらがいっぱい出てきたりね!びっくり!

しかも男の子と初めて話して、友達になっちゃった!
マークⅢをあげたら、いつでも毎日でも話ができちゃう。うきうきするね!

こんなにキラキラ、素敵な日に、スネークがいたらよかったのに。一緒にいたかったのに。
どこに行っちゃったのかな?

ハル兄さんは泣いちゃうし、変なの。こういう時はスネークがいたら安心なのに。

どうしていないの?
どこで休んでるの?
一緒にいたいよ。

人生で初めてのことがたくさんあった、お父さんにいてほしかった、思い出の結婚式。


オタコンにとっては、人生で一番切ない、寂しい思いをした日。
あるのは諦めとか、後悔とか。

何をやってるんだろう。
何で僕は、スネークの死に目に立ち合わずに、こんな風に結婚式で笑ったりしてるんだろう?
頭が吹っ飛ぼうが、脳みそが飛び散ろうが、彼の最後を見届けるべきだったんじゃないのか?

それが僕の役目だったんじゃないのか。

どんなに嫌がられても、ついていくべきだったんじゃないのか?
スネークを一人で死なせるなんて、彼の命の消える瞬間だけ、この脳裏に焼きつけられないなんて。
僕は間違ったんじゃないのか。

でもサニーのためには一緒に結婚式にいる方がいいとも分かってる。オタコンは。
だから、1人で死ぬために、スネークさん決行をこの日にしたんだろうね。

ずるいよ、スネーク。ほんとに君はずるいやつだ。
僕にも君が、生きてるか死んでるかは分からない。分からないままだ。シュレーティンガーの猫だよこれじゃ。

でもまさか、僕が「君が死んでなかったら」なんて思うと思ってないよね。君は。
君の永遠のかくれんぼに付き合うんだ、残念だけど、君が生きていたらとはとても思えない。


それもわかってて、僕を置いていったのかい?


パーティーは夜まで続いただろうね。ひょっとすると朝まででも。
場所を変えたりして。

オタコンは飲んでないから、途中で帰ってもよかったろうけど、帰りたくないから付き合うよ。
ちょうどサニーに友達もできたし。友達夜には帰っちゃうだろうけどね。
とにかく帰ったら、サニーと2人きりになったら、怖いから。

スネークさんがいないって、実感したくないから。


もうこの世にいないって。





永遠のかくれんぼは、もう幕を開けているのだから。








つづく


 

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テーマ : 二次創作:小説    ジャンル : 小説・文学
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◆プロフィール

輝思回生

Author:輝思回生
MG、特にMGSシリーズをこよなく愛しています。
こそこそしたり、遠くから眠らせたり、後ろから忍び寄って脅してみたり、なんて私にぴったりなゲームなんだ!

とにかくオタコンびいきです。
オタコンならば何でもいいという!(笑)
そしてスネークおじいちゃんのお髭愛も!

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